映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

リドリー・スコット監督「エイリアン コヴェナント」2218本目

もうだいたい見なくても大筋はわかっているので、あとは、どう見せてくれるかです。

オリジナル作品が制作された何十年も後に「前日譚」を作るというのは、スター・ウォーズにあやかったのか?スターウォーズは群像劇だけど、エイリアンはエイリアンという特殊な生物と人間との戦いという一択なので、プロメテウスとエイリアン(1)の間を繋ぐ役割なわけですよね、この映画は。つまり・・・これほど映像制作技術は進歩してるのに、エイリアン1より進化した異生物を創造することが許されないという、なんとも歯がゆい状況。

それでも映像技術で楽しませてくれるんですよね。エイリアン、生命力と繁殖力ハンパないです。気持ち悪いけど、ほんとによくできてる。でも喋ったりしないんだな、この生物は。人間のような知性というのは無意味だっていう主張かな。

<以下ネタバレ?>

デイヴィッドの悪さは「プロメテウス」で明らかになっていたので、今回の旅で新アンドロイドとデイヴィッドが入れ替わることを想像することも、それほど難しくはない。そうしないとデイヴィッドが生き残った甲斐がない訳で。それでももう少し、「えっ・・・プラグの形状が違う・・・・!?(最新のアンドロイドはUSB3.0なのに、彼はパラレルポートだわ!みたいなw)」って意外な人物が気づいて一悶着、とかさ。

ともかく、ちゃぶ台返しを覚悟でいうと、エイリアンに関しては前日譚なんか作っちゃダメで、何が何でもエイリアン4、5、6、7、8、と後に続けていくのが正解だったと確信します。(作った人、ごめんね。。)