映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マシュー・ヴォーン 監督「キック・アス」2224本目

私が好きなジャンルのひとつ”おバカ映画”のカテゴリーに入る映画ですね。オタクだけどスーパーヒーロー、おバカだけどちゃんとカッコいいところも見せる。

アーロン・ジョンソンって、なんとあの「アンナ・カレーニナ」のアーロン・テイラー=ジョンソンなんだ。あの、美しくて美しいだけの悲しい青年と。そして「ノクターナル・アニマルズ」の凶暴な彼も同一人物なんだ。面白いなぁ。なんとなく、腹に一物ありそうな、ぱっと見、鼻持ちならない感じの表情をするけど、そういう人ほど正直者だったりするもんだ。

それはともかく、クロエ・グレース・モリッツの可憐なことといったら。原作のタイトルはこの子、ヒット・ガールなんでしょう?やっぱこの子がヒーローだよね・・・。ただちょっぴりこの子にはタフさがもうひとつ足りない気もするかな。

とてもよくできていて、キック・アスが宙に浮きながらマシンガンを連発する場面とか秀逸でした。笑えてすごくて強くてちょっとカッコいい。よくできすぎて、おバカ映画なのに大資本を感じさせるよね(笑)

これもまた、飛行機の機内とか、もやもや、ムシャクシャしてるときに見たい映画として私のリストに刻まれるのでした。

キック・アス (字幕版)