こういう映画が意外と面白かったりするんですよね。
子どもが謎の神秘的な魔法で突然大人になっている、という設定。不幸になりすぎてもツライし、うまく行きすぎてもしらけてしまう。まだ初々しいトム・ハンクスが、“コドモオトナ”らしい様相を見せてくれます。
子どもの心を持った大人が、子どもの商品を開発している会社にしてみれば、喉から手が出るほど欲しいでしょうね。子どもごころの彼と楽しく遊ぶ社長の人柄が、なんかとても良いですね。
素敵な大人の女性に憧れて、思いを遂げることもできて、でもやっぱり元の姿に戻って家に帰らなきゃいけない・・・。
このテーマを映画化するのはいつの時代でもできる、という意味で普遍的な人間ドラマだけど、穏やかな時代に作ったので暖かい作品に仕上がったな、と思います。カップルでも子ども連れでも一人でも楽しめるいい映画でした。