映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・アヴネット監督「アンカーウーマン」2229本目

1996年の作品。このころのミシェル・ファイファーってすごく綺麗でさわやかだな〜。38歳か。ロバート・レッドフォードはなんと60歳!まだダンディではあるけど、これは50代までの役柄じゃないかな・・・。

この映画はまるで、アンカーウーマン版「スチュワーデス物語」で、バックグラウンドも経験も何もない女性が運よくアンカーウーマンになれて、色々あるけどちゃんと成功していくという物語。楽しく見られるけど、本格的な映画が好きな人には物足りないだろうな。彼女にどんな才能があったから、並み居るライバルを押しのけて突然成功したかが、何も語られない。本当に、平凡な女の子のシンデレラ・ストーリー。誰よりも努力したわけでもない。上司ロバート・レッドフォードが彼女を評価した理由は、「カメラ映りがいい」以外には語られない。最初はともかく、新聞も読まないで生きてきた人がアメリカ社会を伝えるというのは、ちょっと報道の人たちを舐めてるというか、大きい局に移ってからもやっていけるわけないでしょ〜〜

そういう安直なストーリーを、うまい構成や撮影でうまくまとめた感じが、ほぼ日本のテレビドラマだなぁ、という感想です。

アンカーウーマン [DVD]

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