アポロ11号ってキューブリックがアリゾナの砂漠で撮った作品じゃないの?…という電波系のデマをネタにする場じゃないですね、ここは。失礼しました。
宇宙映画やドラマってごまんと撮られているので、今あえてアームストロング宇宙飛行士の映画を撮るのにあたって、必要なのは独自の視点や、新しい切り口です。「Rotten Tomatoes」でこの映画の新鮮度は、公開後しばらくたつと大体悪くなるのにもかかわらず、今まだ87%なので大したものです。少なくともアメリカの映画好きの間では新鮮に受け取られています。多分アームストロングという人は、アメリカでは知らない人はいないヒーローの典型。この映画自体はそれほど驚きはないけど、ヒーロー的な演出なしに、一人の人間として…娘を亡くしたり仲間を失ったりしてひどく傷ついた男として、誇張なしに描くこと自体が、新鮮なのかもしれません。
全然関係ないけど、アメリカのケネディ宇宙センターにスペースシャトルの打ち上げを見に行ったことがあります。(実はそのときは打ち上がらなかった)行く前にみんなである元宇宙飛行士の自伝が面白いと評判になってたのですが、行ってみたらその人がサイン会をやっていてびっくり。早速「私たち日本語版を読んだんです!すごく面白かった!」と握手してもらったら、彼は微妙な表情。本にも書いてあったけど、元軍人が多いんですよね、宇宙飛行士って。父は第二次大戦のヒーローだって書いてある本に日本人がまさかサインを求めてくるとは思わなかったんだろうな。私もまさかそこで会えるとは思ってなかったけど…。