映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ペドロ・アルモドバル監督「バチ当たり修道院の最期」2363本目

原題「Entre Tinieblas」は「暗闇の間」という意味だそうです。シリアスっぽい~。ふざけた邦題のほうが映画をよく表してますよね。

DVDジャケットの写真がすごいけど、実際この僧院では虎を飼っているという設定(笑)。ヘロイン中毒の尼僧やロマンス小説を書いている尼僧もいて、アルモドバル監督はカトリック教会の堕落を描くのもライフワークのようになってますねー。しかし批判的な冷たいところはなく、いつものように「愉快だね、まいっか」という調子。

尼僧院は結局、伯爵夫人の寄付がなければ立ちいかない状態だったようで、金の切れ目が尼僧院の終わり。散り散りになってしまって尼僧長は大失恋。まぁしょうがないですね。

アルモドバル監督作品にしては、ヒネリが少なくて、驚きや感動も薄めでした。 

バチ当たり修道院の最期(字幕版)

バチ当たり修道院の最期(字幕版)

  • 発売日: 2017/06/30
  • メディア: Prime Video