とっても英国的な洋館が舞台。執事がいてマギー・スミスがいて、おまけに殺人事件まで起こる。人気ドラマの「ダウントン・アビー」とか見てる人にはおなじみの世界かな。アガサ・クリスティ好きな私としても、なんとなく覚えのある世界。
アルトマン監督の映画は数本しか見てないけど、表層的なものを辛辣に皮肉る強いイメージがあります。
スコットランドなまりが可愛いメイド、もしかしたら…と思ったらやっぱり、トレインスポッティングのケリー・マクドナルド。
あまりにたくさん、重要そうな人物が出てくるし、怪しそうな凶器や毒も。結局のところ上下関係や長年の恨みがからんでくるあたりも、アガサ・クリスティ的。謎の伏線はかな~り明白でわかりやすいので、ちゃんと見ていれば、登場人物を全員把握しきれなくてもだいたい結末はわかります。謎解きの難しさに価値があるわけじゃないので、この映画は十分成功してると思います。
ワイズマンっていう映画監督が出てくるけど、ファーストネームが違うフレデリック・ワイズマンはドキュメンタリー映画の監督で、派手なハリウッド映画ではない。アルトマンと同じユダヤ系の名前の監督を搭乗させて、自分を写したのかな…。