映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ラッセ・ハルストレム 監督「セイフ ヘイヴン」2383本目

何かから逃れて小さな町にたどり着いたケイティを演じるのはジュリアン・ハフ。「ロック・オブ・エイジズ」の彼女と同一人物といっていい設定なので「また会ったね」感が強いです。一方のアレックスを演じるジョシュ・デュアメルは記録を辿っても見た記録がないのに、見たことある気がするのが不思議…。

構成は最初からミステリアス。ケイティ(偽名)は何かの事件に巻き込まれて、誰かに傷を負わせて逃げ回っている様子。でも、殺人犯の指名手配と違う方向に執拗に調査を進めている警官が一人…。

結局のところ愛のドラマなんだけど、愛を成就するまでの障壁がちょっと盛り盛りです。「サイダーハウス・ルール」の監督ですもの、生命にかかわるほどの所有欲やバイオレンスのあとに真実の愛にたどり着く、という成り行きがちょっと重めです。

 見ごたえがあったけど、ジュリアン・ハフの笑顔がカッコよくてアイドルすぎて、リアルに痛い恋愛って感じが、ちょっと薄まってるかもしれないと思いました。

セイフ ヘイヴン (字幕版)

セイフ ヘイヴン (字幕版)

  • 発売日: 2014/08/01
  • メディア: Prime Video