主役の少女は親の住むすさんだ世界にはまりこんでいて、抜け出したいと思っていた。ひょんな勘違いからコンサートホールの受付のバイトを得て、その世界で生きていきたいと憧れる。指揮者は軽妙でスマートで知的で、きっと今までに出会ったことのない男性だっただろう。
そんな少女が恋をして傷ついて、ブチ切れて、勢いで…。その事件で彼女自身激しく動揺しつつも、乗り越えて努力して力をつけて、のし上がっていきます。…この結末は女性監督にしか選べませんね!(笑)#MeToo 問題の成敗を自分でやっちまう、みたいな。
よくあるテーマだけど、アリシア・ヴィキャンデルがほんとに手付かずの、町にいるままの少女としてそこにいてくれるから、映画がびしっとリアルになっています。この子の存在感と演技力だなぁ。「エクス・マキナ」も「リリーのすべて」も良かった。可愛くてしっかりしている。ちょっぴり「しもぶくれ」で、若いのに安定感がある。まだ見てない作品が多いけど、見てみたくなりました。
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