よかったです。予告編を見たときは「マダム・イン・ニューヨーク」みたいにコミカルで派手な映画かと思ったけど、もっとシリアスで地に足の着いた映画でした。召使がすごいデザイナーとして成功して有名になって、奇跡的に身分の壁を超える…そんな映画ではなかった。最後の最後にタイトルが出てきて、ため息をついてしまいました。この邦題は、原題に持たせた意味をとても正しく訳せてると思います。
身分が違うインド人の二人は、ニューヨークに引っ越せば幸せになれるのか?
外国人たちの中ではどうにでもなるだろうけど、インド人コミュニティには入れなくなってしまうのでは。日本人は海外でコミュニティを作るのがあまりうまくないけど、インド人は中国人みたいに結束して助け合ってる印象があるので、それを外れて二人だけでやっていくのはまだ今も厳しいのかな。安直なハッピー・エンドの映画にならなかったのは、そういうことなんだろう。
というか、無理。を前提として、それでも彼は彼女をサポートし、彼女は彼に感謝する。結ばれなくても、愛する気持ちは伝わり合い、お互いを静かに温める。
なくなってみれば、何であんなことにこだわっていたんだろうと思うようなことだと思います、階級制度って。こんな二人を応援したいです。
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