映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

パヴェウ・パヴリコフスキ 監督「COLD WAR(コールドウォー) あの歌、2つの心」2451本目

「イーダ」という映画を見たことがあります。あれも白黒で、静かな映画だったなぁ。ここで初めてちゃんとポーランドの歴史をひもといてみる。第二次大戦後、ソ連に属してはいなかったけど「従属する衛星国」だったと。この映画のなかでは、まるで東ベルリンみたいに監視や密告が行われていたようです。

この映画はズーラとヴィクトルという才能あふれる二人が魅力的で、 政治や世俗に翻弄されてそれぞれ傷ついていくのを見ているのが、つらくなってきます。

88分と短い尺だし、時系列が長いわりに多くを語ろうとしない映画だけど、出会った頃の彼らの燃え上がるような才能と愛情が輝いて見えて、心に残る作品になりました。

COLD WAR あの歌、2つの心(字幕版)

COLD WAR あの歌、2つの心(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/02
  • メディア: Prime Video