映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ピング・ランプラプレング 監督「THE POOL」2455本目

タイで作られたワニパニック映画。いや「プール大脱出ゲーム」かな?

冒頭、男性が血まみれで目覚めたら、いきなり大ワニが足に喰らいついてきていて、勘弁してほしい。怖い映画だ…と思って見てたのに、大勢いた人が消えたり、女の子がプールに飛び込んだり、犬が落ちそうになったり…設定の無理に笑えてきました。突っ込みどころベストテンとかあったら、けっこういい線いきそうな作品です。これは、大勢でピザでも食べながら見るべき作品ですね。

第一、公共のプールに簡単にワニが紛れ込んで来られるようでは、今までにも毎年十数人くらいは被害が出てたんじゃないか?そもそも、上り口がないプールなんてあるわけないだろ。いくら困った奴だといっても、置き去りにしていった撮影スタッフたちは様子を見に来ることもないのか。火を起こすくらいなら武器を作ってワニと戦わないのか。唯一のヒントたるソファをなぜ台にして上らないのか。ワンコを…ワンコを…(これ以上言えません)

ていうかプールの底で火を起こしてゆで卵とか、作れるわけないだろ。むしろ生みたてなんだから生で食べればいいじゃないか。…間違い探しのように、「突っ込みどころを最低30個探してみましょう」というクイズの出題動画みたいです。頭わるすぎ…と言われてもしょうがない。

いっそのことワニがわらわら群れをなして出てくるとかさ。失敗とか不運に、それなりの説得力を持たせようと思ったりしなかったんだろうか。B級カルトムービーと呼ぶのも微妙な、ある意味、前代未聞のすごい作品でした。これを日本でソフト化した人は絶対、そういう見方をされることを想定してたんだろうな。あー楽しかった。

THE POOLザ・プール(字幕版)

THE POOLザ・プール(字幕版)

  • 発売日: 2019/10/04
  • メディア: Prime Video