映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

キャスリン・ビグロー監督「ハートブルー」2459本目

あのハードボイルド女性監督が、1990年にキアヌ・リーヴス主演の映画を撮ってたとは。原題は「Point break」、辞書では「一点突破」と出ました。

要領のいいスマートな銀行強盗に立ち向かっていく、まだ美少年然としたキアヌ。その銀行強盗はじつはサーファーだった。キアヌは自分もサーファーになって”おとり捜査”を始めます。

やっぱりハードボイルドだなぁ。体育会系だな。監督自身はサーフィンをするんだろうか。キャスリン・ビグローは、「金髪美人の女性監督がなぜ」という私の中の偏見や先入観を表に出させる人なんだけど、この映画も戦争とか殺戮はないにしろ、めちゃくちゃ男の世界なんですよ。大波にしなやかに乗ったり、スカイダイビングでどこまでパラシュートを開かずにいけるか、勇気を試したり。女性がすごく添え物っぽい。彼女自身は、「いいなぁ男同士って。男に生まれたかったわ」とか思うような少女だったんだろうか…などと想像。そういえば私も幼児のころ男子どもに「女はウルトラマンに変身できないんだぞ」ハミにされて腐ったものだった…。

それはそうと、嵐で海に入れないといってるのに、雨がストレートなしとしと降りってのは、ちょっとt作りこみが甘かったかもなぁ~ 

これを作ったあと改めて、もっとハードな作品を作りたいって思ったのかな。その後の快進撃はすごいです。