映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ルネ・ラルー監督「ファンタスティック・プラネット」2462本目

目の赤い、なんか怖いキャラクターのこの映画、ずっと気になってましたが、コロナがらみのAmazon経由シネフィルWOWOW無料ということで見てみました。1973年の作品なんですね!なんとなくモンティ・パイソンのつなぎアニメみたいな品質とテイストなのが納得です。

彼らよりずっとちっちゃくて、愛玩動物のように飼われたり、単に駆逐されたりしているのが人間。人間もまた蚕みたいな生き物が吐き出す衣服を身に着けてる。どちらの生物もメスは乳房丸出し、または片出し。いいのか悪いのかよくわからないけど、こういう設定をするのは間違いなく男性だと思うな。

小さい人間の中に、大きいドラーク族の言葉や技術を理解するものが現れて、ロケットを開発して別の星へ逃げる。そこで発見した頭のない像がドラーク族のよりどころだと見抜いた人間たちは、像を片っ端から破壊することでドラーク族を破綻させる。

でも人間たちはドラーク族との和解を申し入れ、めでたしめでたし。

…もうストーリーがあまり頭に入らないほど、絵面が奇妙キテレツすぎて。なかなか不思議な面白さの作品でした。なんか夢に見そう…。