映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロバート・シオドマク監督「らせん階段」2473本目

おお。冒頭いきなり、らせん階段を上から見下ろした構図から始まります。女性が一歩一歩、用心深く、手すりを頼りに降りていきます。外はすごい嵐。

次の場面は人より少し早いスピードで追い越していく映像。撮影にこだわる監督ですね。全体的に、とても丁寧で行き届いた映像、演技も丁寧で、いい監督だなぁと思いました。

ストーリーはシンプルではあるけど、主演のドロシー・マクガイアの清純でデリケートな演技、3人の男性のそれぞれの魅力と、裏腹な嗜虐性、寝たきりだけど気丈な女主人と、個性が十分に表現できていて、とても説得力があってスリリングな作品となっています。全体的にとても楽しめました。この監督の映画はもっと見てみたいです。 

らせん階段 [DVD]

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  • 発売日: 2007/04/25
  • メディア: DVD