これもまたテレンス・マリック。彼の映画にしてはナレーションが少なく、リアルタイムの会話でストーリーが語られる映画です。
マリック監督は、訴えたいことがたくさんあるんだな。「トゥ・ザ・ワンダー」もアメリカ人とフランス人が出会って、異国での生活になじめない設定だけど、この映画では、さらに異文化を推し進めてる。でも異文化を推し進めただけで、よく似た愛の物語っていう気もする。愛は真実なのか、愛は永遠ではないのか、だんだん育つこともあるのか。結婚は愛なのか義務なのか…という話がこの二作品に共通してる。
そういうテーマも含めてるから、先住民と移住者の恋っていう社会的なテーマと哲学的なテーマの間で、見る人が混乱してしまう。
なんで異文化の必要があるのか?いろんな疑問があるけど無理にまとめないで、この感覚を覚えておこうと思います。