アイスランドより北のグリーンランドの話だ!アイスランドは一つの国だけど、グリーンランドはデンマークの一部です。グリーンランドに比べれば、北海道は南の島。かなりの地表が氷で覆われてます。去年アイスランドで初めて氷山や流氷を見て大興奮してしまいましたが、グリーンランドではそんなの日常中の日常です。氷山がどでかい。すごいスケールです。
モンゴロイド系の子どもが多いですね。面白いなぁ。やっぱり北欧の人たちの風貌は彼らとヨーロッパがまじりあったものなのかな。まばらな家は全部雪に埋もれてるし、犬たちの背中も雪で真っ白。吹雪いてるときの風景の壮大なこと。最初に移住してきた人は、なぜこんな凍ったところに人間が住めると思ったんだろう。Wikipediaによると、イヌイット系の人たちを征服しようとして入ってきた北欧系の人たちはほとんど絶滅したとのこと。たいがいの他の大陸の先住民族と逆!
デンマークから見ても、グリーンランドははるか彼方のあまり縁のない島なのかも。島の東の小さい学校は、寺子屋みたいだ。通ったり通わなかったり。なんだかみんなのんびりとマイペースで、これが「サーミの血」のような胸が痛くなる映画ではなさそうな予感がしてきます。
オーロラはまだ見たことがない。本当にこんなにカーテンみたいに、幻燈みたいに蛍光色でゆらゆらしてるんだろうか。いつか見ることができるかな…。
雪のない地表は最後のほうにやっと出てきて、ああこういう時期に家を建てたんだなとわかります。棺も、雪解けを待ってから埋葬するのね。
エンドロールで、アンダース先生が今もこの町に居残って教師を続けているって字幕が出て混乱します。公式サイトによると、フランス人の監督がグリーンランドに魅せられて映画を撮ろうと思ったときに、ちょうど若い教師が赴任すると聞いて、彼らが自分たちを演じるフィクション映画を制作したとのこと。ドキュメンタリーというより、「ハッピーアワー」みたいな演劇ワークショップに近いような。
やっぱり行ってみたい。下手に動くとすぐ凍死しそうな世界。憧れます。