映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

スティーヴン・ソダーバーグ監督「ガールフレンド・エクスペリエンス」2507本目

1時間2000$!日本で一番高い弁護士だって15万円くらいじゃないか(※20年近く前の話)?1回2時間遊ぶだけで40万かかるんだったら、その辺のちょっと可愛いお嬢ちゃんに可愛いドレスと下着と靴でも買ってやって美容室でメイクとセットでもしてもらえば、何度か会ってもらえるんじゃないか。自分磨きなんて、どうせ付け焼刃。

本物のガールフレンドを作らず、高級コールガール、じゃない、エスコートを呼ぶ人って、お金が余ってて、最高級のサービスを買う方が自分の時間コストを考えると(普通の女の子を育てるのにかかる自分の時給)お得って考える超合理主義ってことかな。

オチのない映画だけど、要はチェルシーはクライアントに入れ込みそうになったり、批評サイトで叩かれたおかげで、ユダヤ原理主義の男の自宅に行くほど安くなってしまったってこと?そんな単純な因果応報の映画を作ってもしょうがないので、もう少し含みがあるか、単にエスコートガールの日常を描いてみたかったんだろうか。

そういう理解をする程度に面白かったけど、読みが浅くて見逃してることもあったかもしれません。