安っぽい作りだけど、エンタメ度高いですね。ブロンドの大仁田厚みたいな主人公は、地に足の着いた肉体派。ひょんなことから手に入れてしまったのは、宇宙人を見分けるメガネ。300円くらい払うと映画館でもらえる3Dメガネ みたいな作りだけど、3Dメガネも意外と魔法のメガネだからな…。
ホラーというよりSFじゃないかな?しかもすごく普通の人たちのアメリカのドラマのなかに、宇宙人SFがまぎれてる感じが面白い。だって黒人の労働仲間との取っ組み合いって、ロープがないのがおかしいくらい、どう見てもプロレスだよ(笑)。そこに宇宙人がからんでくる違和感が、意外性につながって楽しみが増える。
テーマを言葉にすると「エイリアンが地球人を洗脳して服従させようとしている!」となって、エイリアンの部分をxx人とかxx政府とかにすれば(いや、このままでも)いくらでも超科学雑誌に載りそうなネタなのに、ブロンドの大仁田厚がやるから面白い。
最後までちっともいいことないけど、なんとなく明るく世界は続いていて、楽しい映画だったなーっていう不思議と明るい気持ちになれました。