映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジャック・タルディ監督「アヴリルと奇妙な世界」2514本目

「タンタン」みたいな、線画に色を乗せたフレンチコミックをアニメ化したような映像。フレンチアニメと言われたら想像するような。すごく単純化された絵なんだけど、大人が見る風刺画みたいにリアリティがあります。そしてストーリーもなかなか緊迫。ルパン三世みたいにスリリングな展開です。

大きくなったアヴリルは知的でちょっとガサツな雰囲気の女性。マリオン・コティヤールってすごく女っぽい役をやる人なのでイメージと違うんだけど、声はぴったりです。意外。

アニメに味があって面白いんだけど、キャラクターの見た目が地味すぎて入り込めないですね。ストーリーも、悪くないけどちょっとメリハリが足りなくて、地味なジュブナイル小説という風でした。

アヴリルと奇妙な世界(字幕版)

アヴリルと奇妙な世界(字幕版)

  • 発売日: 2019/11/22
  • メディア: Prime Video