映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヘルマン・クラル 監督「ミュージック・クバーナ」2519本目

最初の「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」と「アディオス」の間に撮られた映画。この間にコンパイ・セグンドをはじめとするメンバーの数名が亡くなっています。この映画はピオ・レイヴァと彼のThe Sons Of Cubaバンドを中心に、ドラマ仕立てになっています。このバンドは若い女性ラッパーもいたりして、新しい音楽や新しいメンバーも取り入れた新旧ハイブリッドバンドです。

2004年の映画なのに、車だけじゃなくてラジオが信じられないくらい古い。戦後って感じ。最後に来日公演の映像がけっこう入ってます。2003年2月に「東京キネマ倶楽部」というキャバレーを改装したかなり広いライブハウスで開催されたらしい。司会は見たことあると思ったら、よしもと芸人の石田靖だ。彼がラテンマニアであるというような情報も見つからず、ただ単に「なぜ彼が司会か謎」という記事だけがヒットする不思議。このときの公演に行けたらよかったけど、ハバナでエリアデス・オチョアやバルバリート・トーレス見られたからいいか。

常に忙しい人でいっぱいの東京(今は静かだけど)とは、人も空気も時間の流れも違う。どこにも行けない今こそ、こういう映画を見て、ハバナの海岸で潮風で髪をバッサバサにされながら、クラシックなオープンカーでパラパラと流してるような気分になるのが良いと思います!