映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ダニエル・ファランズ 監督「ハリウッド1969  シャロン・テートの亡霊」2522本目

<ネタバレあり>

この事件はほんとに怖いし、この映画はホラーだときいてたので、あえて他のことやりながら覗き見てみました。思ったほど怖すぎなかったし、ヒラリー・ダフは可愛らしい女性らしくシャロン・テートを演じてたけど、この映画の場合友人たちが怖いよ!それに、タイトル落ちというか、彼女は亡霊なわけですよね?最後に自分自身の死体を見る場面からしても。そうなると、シャロンが予知夢をみた→友人たちがんばって血みどろの反撃→やっぱりやられてた、みんな実は幽霊、というシーケンスですかね。

もしこの年にシャロン・テート事件の映画化がこれ1本だけだったら、実在の人たちを冒とくした!という感じで叩く人もいたかもしれないけど、タランティーノのおかげで紛れました。それにしても、ポランスキーの懐は広いな。承認したわけでも後押ししてるわけでもないけど、遺族として、また同業の映画監督として、ほかの監督たちにかなり自由に映画作品にすることを許したんだな…。(50年たつまでは禁止してたのかもしれないけど)

ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊

ハリウッド1969 シャロン・テートの亡霊

  • 発売日: 2020/01/10
  • メディア: Prime Video