映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニ監督「世にも怪奇な物語」2523本目

怖い映画ばかり見たので、楽しそうなやつ、いきます。

すごいですねこれはまた、豪華監督3本立て。

(1)ロジェ・ヴァディム監督。ジェーン・フォンダが弟ピーター・フォンダと共演。のちにスカしたイージー・ライダーになった彼もこのときは王子様装束です。これもまた、ヴァディム監督の妻のお姫様映画なんだな。彼女のキューティ・ハニーなお姫様ドレスを見てるだけで楽しかったです。(悲劇なんですが)しかしヴァディム監督ほんとアニマル柄のファー好きだな。

(2)ルイ・マル監督。アラン・ドロンが一人二役の悩める若者。青い目って日本人にはいないので、見とれてしまう。目だけ見ていると心の底まで湖みたいに澄んでるのかしら、と思うけど、彼は一癖も二癖もある犯罪者とかを演じることが多いんですかね、カラッと幸せになる映画は見たことがないです。ブリジット・バルドーは、ムンクの絵の人みたいな、あえての黒髪。アラン・ドロンが出るルイ・マルの映画とイメージすると「死刑台のエレベーター」みたいな映画かなという予想は、間違いではなかったけど、なぜかそれほどの緊張感はない作品でした。

(3)フェリーニ監督、テレンス・スタンプ。この人は若いころの「遥か群衆を離れて」で見たイケメンと、現在の立派なお姿の間を知りません。フェリーニ監督は私の苦手監督なのですが、テレンス・スタンプのちょっと崩れた二枚目ぶりや、周囲の美女たちもちょっとサイケな感じで、マルチェロ・マストロヤンニ物よりとっつきやすく感じます。なぜだろう、これなら理解できる気がする…。フェリーニじゃなくて、マストロヤンニだったのかな、私が苦手なのは…?

世にも怪奇な物語 (字幕版)

世にも怪奇な物語 (字幕版)

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