映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フレッド・グリヴォワ 監督「15ミニッツ・ウォー」2528本目

フランス語圏がアフリカにある。アフリカのヨーロッパ地勢図って頭に入ってないから難しいけど、ジブチはアラビア半島に一番近いアフリカだ。

この映画を見たあとで「アヴリルと奇妙な世界」を見たら、アヴリルの声はオルガ・キュリレンコがぴったりだと思えます。もっとフェミニンなイメージを持ってたけど、この映画の彼女は、見た目はフェミニンなのに、子どもたちを守る心の強さは最前線の軍人並みに男前です。

1976年に起きた事件って。そんなに最近まで植民地があったんだな、今考えてみると。

しかしスナイパーの腕ってすっごいけど、テロリストたちもすごい。人を殺す技術だから、怖い。子どもたちの命はすごく大事。でもテロリストなら全滅させていいと思うのも難しい…。

外人部隊というやつも、なにを大義名分として戦闘に参加するのかって考えると難しい。今はもうアフリカにフランス植民地はないので、イタリア沖のコルシカ島(フランス領)に駐屯しているらしい。(今もマルティニークやニューカレドニアはフランス領なんだな。)

オルガ・キュリレンコはウクライナ生まれだけど、フランスに帰化していて何か国語も話せる。でもアメリカ人って役だけはちょっと違う気がするな~。この映画では多分彼女の存在や行動が一番フィクションだろうと思うけど、襲撃のようすがやけにリアルで、スナイパーの一撃で頭が吹っ飛んだりするのが怖かったです。

15ミニッツ・ウォー(字幕版)

15ミニッツ・ウォー(字幕版)

  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: Prime Video