映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クリストファー・ノーラン監督「プレステージ」2531本目

<ネタバレだらけ>

事前知識なしで見たので、(あれ?「グレーテスト・ショーマン」の前日譚?)などと思って見ていたら、そんなハッピーな映画ではまったくありませんでした。クリスチャン・ベールが出てきた時点で疑うべきだった。

トリックの部分は荒唐無稽だけど、この映画内でみる限りは破綻してるわけじゃない。鳥がいっぱい殺されてたり、テスラ氏という名のデヴィッド・ボウイ(似てると思ったら本物だった)のとんでもない発明で帽子だけじゃなくて猫もドカドカ生まれたりすることを考えると、荒唐無稽系のミステリーとしてアリかもしれません。

でも、まるでエヴァンゲリオンの綾波のように命の軽い世界なので、「じゃあ死体か死ぬ直前の体にテスラ電波かけて増やしちゃえばいいんじゃない?」と安易に言ってしまいたくなります。

あまりに荒唐無稽な設定なので、笑える要素は少ないのについ笑ってしまう作品でした。

プレステージ (字幕版)

プレステージ (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video