映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョージ・マーシャル 監督「青い戦慄」2532本目

アラン・ラッド、見たことがあると思ったら「シェーン」だ!ヴェロニカ・レイクは「サリヴァンの旅」のデキる美女だ。(あの映画大好き)そして豪華なのはキャストだけじゃなくて、脚本欄に書いてあるのはレイモンド・チャンドラー!書下ろしなんですね。どうりで甘さのないハードボイルド、クールなやりとり。この映画は1946年制作、チャンドラーは1959年没。この時代にはこんな贅沢な脚本があったんですね。

ヴェロニカ・レイクの細眉と、クールな悪女っぽいわりに人がよくてどこか親しみやすいこの感じ。彼女は1922年生まれ。細眉といえばマレーネ・ディートリッヒ1901年生まれ、 グレタ・ガルボ1905年生まれだから、ヴェロニカ・レイクは彼女たちを意識してたのかもね。

犯人がちょっとわかりにくいけど、それまでの経緯を見れば最後は納得。地味だけどつじつまの合った構成でした。

アラン・ラッドもヴェロニカ・レイクも50過ぎで亡くなったってのは残念だったなぁ…。

青い戦慄 [DVD]

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  • 発売日: 2009/10/26
  • メディア: DVD