アラン・ラッド、見たことがあると思ったら「シェーン」だ!ヴェロニカ・レイクは「サリヴァンの旅」のデキる美女だ。(あの映画大好き)そして豪華なのはキャストだけじゃなくて、脚本欄に書いてあるのはレイモンド・チャンドラー!書下ろしなんですね。どうりで甘さのないハードボイルド、クールなやりとり。この映画は1946年制作、チャンドラーは1959年没。この時代にはこんな贅沢な脚本があったんですね。
ヴェロニカ・レイクの細眉と、クールな悪女っぽいわりに人がよくてどこか親しみやすいこの感じ。彼女は1922年生まれ。細眉といえばマレーネ・ディートリッヒ1901年生まれ、 グレタ・ガルボ1905年生まれだから、ヴェロニカ・レイクは彼女たちを意識してたのかもね。
犯人がちょっとわかりにくいけど、それまでの経緯を見れば最後は納得。地味だけどつじつまの合った構成でした。
アラン・ラッドもヴェロニカ・レイクも50過ぎで亡くなったってのは残念だったなぁ…。