映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジム・ジャームッシュ監督「デッド・ドント・ダイ」2576本目

シアターで見てそのあと3人でワイワイ飲みながら(※オープンエアのバーでそこそこ空間を取りつつ)話すという、いちばん幸せな見方ができました。シアターバンザイ、女子飲みバンザイ。

まず一言目に「コメディかよ!」ときて、「ティルダ・スウィントンとトム・ウェイツの役がおいしすぎ」「日本刀操る外国人、ていうか宇宙人、これ本当の日本人じゃダメなんだよね」「ユマ・サーマンでもちょっと違うんだよね」「イギー・ポップも生き生きしてたよね」「いやまずビル・マーレイ最高」「アダム・ドライバーいいよね良すぎるよね」…などなど。

ゾンビ映画は怖いんじゃないかというイメージは、日本では昨年「カメラを止めるな!」で払しょくされたので、この映画の新鮮味は少し薄いかもしれません。

小ネタとしては登場人物の名前に「~ソン」が多すぎるのはスウェーデン資本が入っているからなのか。スティーブ・ブシェミの犬の名前はラムズフェルト国防長官なのか。雑貨屋が一見の客に「フロド」って話しかけられるほど指輪物語の主役に似てるのか、むしろあのメガネはハリポタっぽくはないのか、などなど。

ゾンビ演技を指導する会社も実在するらしく、これからも怖くない新しいジャンルのゾンビ映画は増えていくのではないかと思われます。全員「ゾンビ映画のエキストラやりたい、超やりたい」で意見が一致。

この週末は「ハウス」、「ドン・キホーテ」ときてこれですから、巨匠ご乱心三大作品もうお腹いっぱいだ~