1980年の作品。今は「祖母」役をやるカルメン・マウラが若いお嬢ちゃんの役です。40年前だもんなぁ…。
BGMで流れてた場末っぽい歌謡曲が、コブシ回っててまるで日本の昭和歌謡だ。
イベントの司会者として登場したのがもしかして、アルモドバル監督?ちょっと長髪で口ひげで誰だかわからない感じ。下着のCMガールとしてセシリア・ロスも出てますね。
初期のアルモドバル作品はエロスをかなりど真ん中のテーマに置いたものが多い。(エロティックな映画ではなく、エロスのいろんなあり方を開けて見せるような映画)この映画では夫がいながらレズビアンでかつマゾという女性や、バイセクシュアルなパンクロッカーが出てきます。マゾの夫は妻に乱暴するようになるけど、描かれてるのはあくまでも女性の性なんだよな。みんなおかしくなっちゃったけど、開かれて自由になれてよかったね、という終わり方。スペインの女性って男性にいつも押しつぶされてるんだろうか、毎回映画で解放しなきゃいけはいほど。
この映画は「これ!」というキッチュさのポイントがなくてわかりづらかったけど、アルモドバル研究?においては最初から彼が注目してたテーマや女優たちが見られて興味深かったです。