ブルーサンダーというのは、警察ヘリの最新型。ヘリってかなり低く飛べるので、犯人追跡とかもやってしまう。主人公はこのヘリのパイロット。出世に興味のない無頼派で敵も多いが腕が立つ。
彼の前に現れるのは、過去に失態を犯したもと同僚。その男が彼を消すたくらみを話しているところを、主人公はブルーサンダーから窓越しに撮影・録音していた。などなど。
1983年の映画なんだけど、ヘリに組み込んだコンピュータで警察のデータベースにアクセスして経歴を検索したり、サーモグラフィーつきのカメラでカーテン越しに撮影したりと、当時の超ハイテク技術がたくさん登場します。残念なのは、今やガラケーでもできそうなことが多いのと、こんなに盛り立ててもいま見ると「ふーん」感が強いこと…。あれ、ヘリコプターって爆音なのに、どうやって気づかれずにビルの中の会話が録音できたのかしら?
突っ込みを入れたくなる愉快な設定が多くて、なんか楽しい。
ロイ・シャイダーってちょっと渋いけど重くなくて、男の憧れる男、っぽいですね。マルコム・マクダウェル私好きなんだけど、ここでは悪いだけの役柄…。
この映画ってなんとなくテレビっぽいし、戦闘やニヒルな主人公がいて、男の人向けの昔の週刊誌っぽいノリだな。女性が見てもいいんだけど、道路を平気で逆走しちゃうヒロインにはなかなか感情移入しにくいかも…。
その後ヘリコプターに乗ったヒーローの映画をあまり見ないのは、やっぱり難しいというか無理があったんだろうな…(オスプレイの映画もあんまり見たくないな)