デニス・ホッパーのワイルドでイカれてるところが好きで、もっと長生きしてコテコテの偏屈ジジイになってほしかったのですが、もういないのでこういうのを借りてみます。
しかしこの映画は、まぁありていに言って失敗作と呼ばざるを得まい。説得力のあるストーリーがなく、全体的なつくりも雑…。感想を書いてる人が少ないのは、書こうかなー、やっぱやめとこうー、と投げだした人が多いんじゃないかと想像します。意外と、野生児だと思ってたデニス・ホッパー(が演じる主役)が、ペルーの文化をそのまま味わうというより欧米趣味のエキゾチックさだけをつまみ食いしているのも、露悪的なつもりかもしれないけど単純に魅力ダウン。「この辺なら1エーカー1ドルで買えるだろう」みたいな悪いアメリカ人的なことを言ったり(現地の人にとっては「安い」わけじゃないのに)。
ペルーでデニス・ホッパー撮影隊が西部劇を撮っていて、彼はそこを抜け出して地元の女性と暮らし始める。現地の人たちは撮影隊に感化されて”悪魔の仕業”殺し合いを始める。牧師や現地の娼婦たちもからんできますが、オチらしいオチもなくなんだか終わります。
ミー&ボビー・マギーはどうしてもジャニス・ジョプリンのバージョンが頭に浮かんでくるなぁ…。うーむ。