タイトルの副題がおもしろくないなぁ…。
この映画はとても面白かったんだけどね。こういう下ネタ(汚い系に近い)が多いアメリカ映画って日本では大ヒットはしにくい気がします。
この映画を見て思ったのは、シャーリーズ・セロンなら大統領候補者でも貫禄十分だなぁ(メリル・ストリープに続いて首長を演じられる美人女優ってかんじ)。セス・ローガンは実在しそうな、ちょっと誇張されたキャラ。身近にいたらちょっとめんどくさい感じの存在です。
それから、「スリー・ビルボード」で人々の中に溜まっている不満や偏見をあぶりだしたアメリカ映画が、今度は自分の中の偏見を自覚して相手と話し合った上で、オープンでいようという方向に舵を切った、という点が印象に残りました。醜い部分をさらけ出した後に、正気に戻ろうとしている。人間ってあっちに振れ切った後はこっちに戻ってくる、もともと揺れ動く存在なのかもしれない。…そう考えると次の大統領選は民主党かしら…いや、アメリカは有名人も政治的な主張をする国なので、去年も今年もあっちの主張やこっちの主張の映画が作られているのかもしれません。
でもこれってありえない恋なの?大統領候補者と子どもの頃の知り合いが再会して恋に落ちるのってありえない?美人はみんな面食い?彼は主張が強いけど敏腕ジャーナリストなのに。…違うな、この恋がありうることはみんなわかってるけど、ありえないのは彼女が演説の途中でカミングアウトすることだ。わかりきってる結末だけど、やっぱりこんなふうに終わってくれて安心しました。