映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ヨン・サンホ 監督「新感染 ファイナル・エクスプレス」2605本目

ゾンビ系映画の名作、とどこかで読んで見てみたくなりました。だいいち、韓国映画とゾンビって遠い気がして興味が湧きます。原題は「Seoul to Busan」。かなりの距離かなと思ったけど日本でいえば東京京都よりちょっと近い。「スノーピアサー」にしろこの映画にしろ、高速鉄道とサスペンスって結びつきやすいんでしょうかね?(昔の日本の特急列車と「xx殺人事件」みたいに?)

冒頭でいきなり生き返るシカ系のゾンビがちょっと可愛い。これがこの後に起こることを示唆してるんでしょうね~。

この映画のゾンビはめちゃくちゃ怖いね!新幹線のまどに外から追突してくるゾンビと逃げ惑う人間たちも怖い。すごい人数がドカドカ降りそそぐ軍隊ゾンビも、迫力すごい。感染しても戦い続けたイカツいお兄さんも。列車をわらわらと追ってくる大量のゾンビたちも。「パラサイト」で初々しい”もと野球部員”を演じたチェ・ウシク、この映画でもなお初々しいです。ファンドマネージャーだけどたくましいパパのコン・ユも、けなげな娘のキム・スーアンも熱演。

「デッド・ドント・ダイ」を見てからゾンビのエキストラやりたいと話してましたが、この映画のゾンビは演じ切る自信ないな!難易度高い!この映画のゾンビは、怖くて気持ち悪くてよくできてますよね。でも相当怖くても、ゾンビはもはや「フランケンシュタイン」とか「ドラキュラ」のような普遍的アイコンなので韓国映画ってエンタメに振り切った作品がとても面白いのです。これは本当に力作。韓国映画の昨今の力作の幅の広さには驚きます。でもこの映画は他の方々のレビューを読んでなかったら見ようと思わなかっただろうな。新しい出会いがもらえてありがたいです。

新感染 ファイナル・エクスプレス(字幕版)

新感染 ファイナル・エクスプレス(字幕版)

  • 発売日: 2018/01/01
  • メディア: Prime Video