映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

クシシュトフ・キェシロフスキ監督「トリコロール 青の愛」2638本目

Amazonから毎月390円引かれてるのはなんでだろう?と思ったら「シネフィルWOWOW」に加入してた!ということで、しばらくそこで見られる映画を立て続けに見てみます。まず、見そびれていたトリコロールシリーズの青と白から。

青のヒロインはジュリエット・ビノシュ。26年前というとポン・ヌフより後、イングリッシュ・ペイシェントより前。可愛い不思議ちゃんキャラと思ったら、意外と今の、社会派映画にばんばん出てるときの雰囲気と変わらない。昔からシリアスな演技者だったんだな…。母親がポーランド人なんですね。この映画に出たのもその縁だろうか?

でこの映画、意外といいですね。理屈じゃない愛の映画なんだけど、ジュリエット・ビノシュがクールですっきりしてるので不幸に引きずられることもなく、無為にもならず、いい映画でした。彼女をひたすら見つめる映画なのですが。こういう映画って、何が良かったのか説明するのがすごく難しいですね。

「青の部屋」は夫と楽曲を書いてた部屋なのかな。今さらこの監督に感銘をうけてるんだけど、20年以上前に亡くなってたんですね…。今見られる作品だけでも見てみよう。 

トリコロール/青の愛(字幕版)

トリコロール/青の愛(字幕版)

  • 発売日: 2013/12/21
  • メディア: Prime Video