映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ユーリー・ノルシュテイン監督「ユーリー・ノルシュテイン傑作選」2648本目

「25日・最初の日」、「ケルジェネツの戦い」、「キツネとウサギ」、「アオサギと鶴」、「霧の中のハリネズミ」、「話の話」の6つの短編アニメーションを集めたもの。Amazonプライムの中のCinefil WOWOWチャンネルで見ました。

絵本の中の絵に見入ってしまって、自分もその世界の中にいるように没入してしまうことがあるけど、その没入感を動かしたらこうなるんだろうなというすごい世界でした。

この作家は「外套」っていうアニメーションを30年間作り続けているってドキュメンタリーで名前を聞いて、それ以来そのドキュメンタリーを「見たいリスト」に入れっぱなしなんだけど、それより先にこの短編集に巡り合いました。

短編それぞれ作風も技法も違っていて、光やシルエットがリアルの世界より鮮やかに浮かび上がるのが不思議なくらいです、アナログなつくり方で一人の人が作ってるのに。これってプロのアニメーターが一番驚くんじゃないだろうか?

素晴らしいものを見せていただきました。感謝。