素晴らしい。この時代に子どもも見るような映画で、いかにもなサマーキャンプになじめない子たちをウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)が率いて大逆襲、という痛快さ。自分かわいさばかりを訴える連続殺人犯デビー(ジョーン・キューザック、コメディエンヌ大活躍)がいくら殺しても死なないフェスタ―(クリストファー・ロイド)。アメリカの王道を行く価値観のいちばん自己中心的なところを、あますところなくおちょくった意外と社会的な映画だったんだな。1993年か。「ダンス・ウィズ・ウルブス」が1990年。なるほど、ハリウッドが反省を始めた時代の映画ですね。
ラウル・ジュリア好きなんですよ。早く亡くなったので「2」は別の人が演じたと思い込んでたけど、25年ぶりに見たらちゃんと彼でした。当時はけっこう過激だと思ったけど、今見るとかわいいもんですね。楽しい映画でした。