映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

バリー・ソネンフェルド 監督「アダムス・ファミリー2」2670本目

素晴らしい。この時代に子どもも見るような映画で、いかにもなサマーキャンプになじめない子たちをウェンズデー(クリスティーナ・リッチ)が率いて大逆襲、という痛快さ。自分かわいさばかりを訴える連続殺人犯デビー(ジョーン・キューザック、コメディエンヌ大活躍)がいくら殺しても死なないフェスタ―(クリストファー・ロイド)。アメリカの王道を行く価値観のいちばん自己中心的なところを、あますところなくおちょくった意外と社会的な映画だったんだな。1993年か。「ダンス・ウィズ・ウルブス」が1990年。なるほど、ハリウッドが反省を始めた時代の映画ですね。

ラウル・ジュリア好きなんですよ。早く亡くなったので「2」は別の人が演じたと思い込んでたけど、25年ぶりに見たらちゃんと彼でした。当時はけっこう過激だと思ったけど、今見るとかわいいもんですね。楽しい映画でした。 

アダムス・ファミリー2 (字幕版)

アダムス・ファミリー2 (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video