映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

坪川拓史 監督「ハーメルン」2663本目

とても美しい、古びた木造の小学校の校舎と、校庭を取り囲む山の紅葉。

落葉の前に本当に雪が降ったんですって。

最初からこれはあまりくっきりとした起承転結のない映画だろうと思ったら、その通りだった。若い監督が好きな俳優に片っ端から声をかけたんだろうな。倍賞千恵子の歌声がじわっと暖かい。ちょっとロマンチックでストーリーがぼんやりした感じなのは、公式サイトやWikipediaによると、天候不順と大震災のために予定通りにロケができなかったため、ストーリーも途中で作り替えた、とあります。

倍賞千恵子の「さくら」以外の役柄ってもっと見てみたかった。今からも色んな役をやってみてほしいけど、お姉さんはいつも清純で妹はいつもイケイケってちょっとステレオタイプすぎたかもね。

これでミニシアターのクラウドファンディングの特典は全部。(私の金額では8本がMax)あと、ミニシアターで映画が見られるチケットが2枚あるので、何を見るか楽しみです。 

ハーメルン [DVD]

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  • 発売日: 2014/11/19
  • メディア: DVD