この映画見るのは2回目。1991年って29年も前の映画なんですね。この頃の舞台ってきっと熱気があって面白かっただろうなぁ。今回もとても面白く見ましたが、優しいというより「12人のめんどくさい日本人」ですよね。それでもこれだけ徹底的に本音をぶつけ合って、全員一致の結論に到達できるってすばらしい民主主義だ…。忖度とか遠慮とか本音と建て前とかって言葉は、口にすればするほど気になっちゃって話しづらくなる気がします。
この時代は陪審員制度は日本にはまだなかったんだな。ということや、真実がどこにあるかは所詮誰にもわからないということを踏まえて、日本人が12人いたらどうやって合意に至るのかというお話として生々しく面白かったです。本当にいい人も本当に悪い人もいなくて、みんなちょっと嘘つきか意固地で、それでも最後はまあまあ人間って悪くないなと思える。今この映画を1から作ろうとしたら、もうちょっと後味の悪いものになりそうな気がするのは何故だろう…。