宇宙創生の壮大なスペクタクルを描いた美しい子どもたちの映画だった。
原作のマンガを描いた五十嵐大介がこのあいだインタビュー映画に出ていて、私がなぜか韓国版を見てしまった「リトル・フォレスト」も彼の作品だと知ったので、この映画も見たくなりました。
CGと手描きのマジックだなぁ。今って本当に美しい映像が作れるんですね。100年前の活動写真の頃の人たちに見せたら、異世界を覗き込んだような気分なんじゃないだろうか。
ストーリーは、ジュゴンがどうやって子供を育てるんだろうとか、人間とジュゴンの間の子供ならエラ呼吸もできるんだろうかとか、不思議に思うけど、そもそもこの映画では一切説明をするつもりはない。だからうっとりしながら感じるべきなんだと思う。
海って怖いと思うし、身をゆだねるには荒々しすぎるけど、海の中から地球上のすべての生命が生まれてきたんだろう。ここまで海に対して相思相愛になれたらいいな、とうらやましいような気持ちになりました。