この監督の作品、意外と見てました。「ソイレントグリーン」は覚えてるけどあとはあまり記憶にない…。この映画は1954年なのでセンスが古くても当たり前なんだけど。「ロリータ」や「邪魔者は殺せ」のジェームズ・メイソン、「M」や「罪と罰」の癖のある悪役ピーター・ローレ、アゴの割れた船員役のカーク・ダグラスなど、配役も正しいのにどうも平板な感じなのはなぜだろう。
完成度の高い潜水艦や、その中のパイプオルガン(!)で艦長がバロック音楽を奏でるあたり、ウルトラマンや仮面ライダーに出てくる天才マッド・サイエンティストだと思えればよかったんだけど、それにしては他の設定が健全すぎる気がして。
ウミヘビやフグをどう調理したところで仔牛やラムに擬製することはどう考えても無理(せめてマグロをチキンとか言えば良かったのに)、というあたり、リアリティを感じられなかったからかなぁ。
それにしても、ツヤッツヤで芸達者なオットセイは可愛かった!