映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

田中亮監督「コンフィデンスマンJP(ロマンス編)」2722本目

連続ドラマは見ない(映画を見るのに忙しすぎて)のでこれもよく知らなかったけど、三浦春馬と竹内結子の姿を見たくてレンタルしました。

みんな、特に長澤まさみが楽しそうに演じてて、ひたすらテンション高くバブルな感じ。ダー子、ボクちゃん、リチャードっていうネーミングは割と好き。名前何て記号でしかないんだよ!感が出てて。百戦錬磨の詐欺師集団が香港に殴り込み、っていう設定にはちょっとワクワクする。しかしこの地に足がつかない感じ…わかった。海外旅行のテンションと同じだ。3泊4日であれも食べてこれも食べて、あっち行ってそれも見て…みたいな全部盛り感。

盛り上げて落として、盛り上げて落として、というJ-Popみたいに楽しくウキウキする。テレビ的な純粋な娯楽の消費。批判できるほど偉くないけど、できれば見終わったときに自分が少し前より賢くなったような気がする映画の方が、満腹感があるんだけどな…。

でも香港、とうぶん行けそうにないので楽しませてもらいました。