映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

フランソワ・トリュフォー監督「二十歳の恋 アントワーヌとコレット」2728本目

これはオムニバスなんですね。で、トリュフォーが監督したこの30分しか今は入手困難、なのかな。

何年も前に見た「大人は判ってくれない」はけっこう胸をえぐる映画だった記憶があるけど、そのときの少年がなんか更生して就職して恋をしている。好きな女の子の家の向かいに引っ越してくるというストーカーぶりだけど、なんか楽しそうだし親とも仲良くやってる。でも肝心の彼女は相当つれない。ダメなものはダメか…。

やがて、彼女の家族も含めてご飯を食べていたいると、彼女の「彼氏」が迎えに来ます。それはなんと、主役アントワーヌの友人…。どうしてくれよう、この空気…。

なんかトリュフォー作品って繊細ですね。アントワーヌを演じ続けたジャン・ピエール・レオが後年、トリュフォーとゴダールの板挟みで苦しんだというWikipediaの生地を読んで初めて、この二人の監督の関係について考えました。「ゴダールとトリュフォー」も見てみなくては。 

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  • 発売日: 2000/02/17
  • メディア: DVD