これもずっとまた見たかったんですよ。大友克洋の単行本は大学生の頃むさぼり読んだものでした。映画はいつどうやって見たのか思い出せないけど、VHSをレンタルしたのかな。
AKIRA COMMITTEE(アキラ製作委員会、ですね)という文字が冒頭に表示されて、逆輸入感あるなーというところから、いきなり東京が破壊されて2019年(去年だ)のネオ・トーキョーの「ブレードランナー」的映像。マンガは絵力にひたすら圧倒されて興奮を抑えながら読み進んだけど、アニメになるとだいぶ、絵がのっぺりと平面的に感じられる。そして、難解というより、詰め込みすぎだ。進行が速すぎて、誰が誰だかわかる頃にはもう誰か死んでる、という感じ。これだけの濃い映像を作るのは大変だと思うけど、うまく使いまわしたりしながら緩急つけて、せめて上下2巻くらいのボリュームにしてもらったほうが良かったんじゃないかなぁ。
成長を止めた子どもや、肥大する鉄男など、荒唐無稽な筋だけど、大友克洋の代表作としてアニメの歴史に残したものはやっぱり大きいなとおもいます。今からでもいいから上下2巻のディレクターズ・カット版か何か出してくれないかな~。
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