今回はティモシー・シャラメにウディ・アレンが憑依します。お相手は可愛いエル・ファニング。大都会の社交界に飽き飽きしている「ギャツビー=シャラメ」vsアリゾナ出身の田舎の令嬢「アシュレー=ファニング」。尺は92分と短いけど、いつものように全員が饒舌なので、台本は他の映画より厚いんじゃないか。次々に起こる事件、あっちこっちで惚れたはれた裏切ったと大騒ぎしてバタバタ走り回って、というのを楽しんでるうちに面白おかしく終わってしまう。やっぱり、ウディ・アレンの映画は面白いんですよ。
NYとアリゾナじゃ無理っぽいなと思ってたらやっぱり無理でした。しかしエル・ファニングくらい強烈に可愛ければ、映画の巨匠監督(リーヴ・シュレイバー)も巨匠プロデューサー(ジュード・ロウ)も大スター(「演技の出来ないジェームス・ディーン=ディエゴ・ルナ)も口説きにかかる。モテたわ私、という思い出を胸に、ニューヨーク州郊外へ戻っていくのでしょう。
元カノの妹「チャン(セリーナ・ゴメス)」といい感じになるのですが、アレン監督が憑依した精神不安定な彼は、やっぱり強い女が好きなんだな。と思ってもなんとなく、この結末はピンと来ないな。でも楽しかったからいいか…。