映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

マイク・ニコルズ監督「クローサー」2751本目

2004年の作品。真っ赤なショートヘアのナタリー・ポートマン、こんなにキレイなのに割と性格の悪い役もハマるジュード・ロウ。彼が出会う写真家にゴージャスなジュリア・ロバーツ、その恋人に野性的なクライヴ・オーエン。マイク・ニコルズ監督の恋愛ドラマです。でもあんまりロマンチックじゃない、不思議な映画。

この映画って、「恋の喜び」以外の、恋愛の嫌な面だけを取り上げて、妙な出会い、(その後のロマンスは省略して)他の人を好きになって浮気して別れる、妙な再会、「やけぼっくに火が付いた」、…。恋愛イコール執着ってことなのかな。

ハッピーエンドの恋愛ドラマを見飽きた人向け(必ずしも大人ってわけではない)。

実際にこんな不安定で落ち着かない恋愛ばかりしてきた人は、多分全然いいと思わない映画。

私は…「たくさん映画を見てきた人」のカテゴリーだと思うけど、この4人がみんなとても魅力的で、付き合うにしても別れるにしても、こんなにあけすけに正直に気持ちを話したことなんかないので、自分には無理って気持ちと、ちょっとうらやましいような気持ちですねー。 

クローサー (字幕版)

クローサー (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video