映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ジョン・ブアマン監督「未来惑星ザルドス」2769本目

タイトルからして「未来世紀ブラジル」や「不思議惑星キン・ザ・ザ」の仲間に違いない。冒頭から明らかに変な頭だけの神様のようなものが、ラピュタのように空に浮かんでいるし。その頭を被って裸みたいな恰好で戦う未来の人々。その中に立派な面持ちのショーン・コネリーがいるではありませんか。彼がさまよってたどり着いたところにはシャーロット・ランプリングも。何の役をやってもシリアスな感じが好きだなぁ。

女ばかりで取り囲んで、異分子を洗脳する 場面とか、「ミッドサマー」みたいですね。本当の呪いは丑三つ時ではなく真昼間にかけるものなんだろうか。

ストーリーというか作品の意図が今一つよくわからなかったけど、変で面白い映画でした。ジョン・ブアマン監督ってBBCのドキュメンタリー部門出身とのこと。同じ出自のケン・ローチ監督とは180度違う方向に進んだな…。 

未来惑星ザルドス [DVD]

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  • 発売日: 2005/06/24
  • メディア: DVD