映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ティー・ガーネット監督「妖花」2771本目

マレーネ・ディートリッヒ様の作品をひとつひとつ、辿ってみようと思います。

この作品は第二次大戦間近の1940年に作られ、日本では1949年に公開された作品。ディートリッヒ様39歳、若々しい一方でマダムの貫禄もたっぷりです。ビジュー(フランス語の「宝石」からきてる?)という名のショーガールで、彼女が行くところに暴動が起きると言われるほどの人気者。その後の彼女のイメージそのもので、歌声はもうシャンソンを歌う越路吹雪みたい。頼っても大丈夫そうな、大人の女。可愛いお嬢ちゃんではないです。これがジョン・ウェインを始めとしてあらゆる軍人さん、店のオーナー、などなどあらゆる男たちを惹きつけて、誰もがプロポーズをして、暴動が起こるという。

まあそれだけの話なのですが、賑やかで生き生きした映像が面白かったです。

妖花 [DVD]

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  • 発売日: 2016/04/25
  • メディア: DVD