映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ポール・モリセイ監督「処女の生血」2775本目

センセーショナルなタイトル。(原題は「ドラキュラ用の血」)

アンディ・ウォーホールが監修したとか。どこを?若者のキャスティングに自分のお気に入りを推薦した?そのジョー・ダレッサンドロ、マッチョで涼し気な面持ちで男にも女にももてそうです。

とにかく、冒頭から英語がたどたどしい人ばかりなのが、すごく妙な独特なかんじ。ドラキュラ伯爵はドイツ人、姉妹たちはイタリア人とフランス人。スーパーマリオ髭をつけたポーランド人ロマン・ポランスキーのほうが、彼らよりだいぶ流暢です。

4姉妹ほんとに無意味にスルスルとよく脱ぐなぁ。みんなとってもスレンダーで、やらしい映画っていう感じがするのは、ジョー・ダレッサンドロだけです。彼は、なんかいやらしい(笑)。

それにしても、私には見どころのない映画だったな…。好みの問題なんだろうけど、この人たちの顔を見ていてもあまりたのしくないし、筋は見なくてもわかるくらい単純だし、処女性をここまでとやかく言うのはギャグみたいだ。

ウォーホールって自分のアートはシンプルでポップだけど、本当はゴシックでデコラティブな指向があったのかな。。。。。謎。 

処女の生き血 [DVD]

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  • 発売日: 2000/04/21
  • メディア: DVD