<結末に触れてます>
予告編を見て気になってた映画。北欧ホラー/ミステリーには惹かれますね~。
主役のティーナの特異な容貌(気になって女優さんを調べてみたら、素顔は目立つところのないきれいな人だった)、匂いで盗品を見分けるという、野生の動物みたいな異能。
ある日彼女が警備する国境にヴォーレという男がやってくる。ティナと似た容貌。盗品や密輸品は出てこないが、生きた虫や孵化器といった変な道具ばかり持っている。
彼らの顔は、いつも赤みがかって、ちょっと腫れたような感じなので、クッションを一枚かぶせてあるような特殊メイクなのかな。もしかしてあれか…と思ったらネタバレになってしまう。(アイスランド行ったとき、ガイドが真顔で「祖母がトロルで」って言ってたくらい(ジョークですよ)身近らしい…北欧って遠野みたい)
雷の夜にとうとう二人は…。ここからの場面は「アバター」とか「ロード・オブ・ザ・リング」とか「スターウォーズ」類似映画としてロマンチックに見えてこないこともないです。
家は(人間の目から見ると)荒れ果て、最後は土を掘って虫ばかり食べているティーナ(本当の名はリーヴァ)のところに、ヴォーレが産んだ彼女の子が届けられる、というエンディング。彼らの種がそこに細々とつながっているのだった…。
狼男のように、トロールの生きざまを描いたドキュメンタリーのような作品だったなぁ。ジブリがアニメで作ってもおかしくないような。スウェーデンのアニメ制作会社が作ったら、これほど違和感(いい意味で)はなかったかもしれない。面白かったのでこういう映画ならもっと見たいけど、アイデア勝負なところもあるので、いくつも作れるわけじゃないんだろうな~。