映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

アルマ・ハレル監督「ハニーボーイ」2791本目

冒頭のプロダクションIDのところに堂々とAmazon Studioの文字が。てことはAmazonプライムで見られるのかなと思って、帰ってから検索したら、引っかかりませんでした。まだ比較的新しいからかな?

この映画は子役時代からずっと第一線で活躍しているシャイア・ラブーフの自伝的脚本によるもの。彼ってすごく…怖いというか、中に何か強烈なものが隠れているような、緊張してしまう感じがあります。この映画を作って自分が父親(似てますねー)を演じることで先に進めるなら大賛成。

オチのない映画なのは、これが現在進行形だから良いと思うのだけど、不思議なのは、彼自身を演じた俳優がちっとも似てないところ。ルーカス・ヘッジスはこの間見た「Waves」で傷ついた妹と付き合う少年を演じた人ですね。「レディ・バード」ではシアーシャ・ローナンとちょっとだけ付き合うし、「マンチェスター・バイ・ザ・シー」でケイシー・アフレックが預かった気難しい少年でもありました。すごく出てますね!いい役者さんだけど、ちょっとタイプ違う気がする。うむ。

正直なところ私はこの映画の出来よりも、シャイア・ラブーフ自身が今後どんな役者さんになっていくかが楽しみで、ずっと見ていこうと思っています。

ハニーボーイ [DVD]

ハニーボーイ [DVD]

  • 発売日: 2021/01/08
  • メディア: DVD