映画と人とわたし by エノキダケイコ

映画は時代の空気や、世代の感覚を伝え続ける、面白くて大切な文化だと思います。KINENOTEとこのブログに、見た映画の感想を記録しています。

ピエール=フランソワ・マルタン=ラヴァル 監督「ファヒム パリが見た奇跡」2792本目

フランスってどういう国なんだろう。シャルリ・エブドで知られた、風刺のきつすぎる国。でも難民認定を受ける人が0に限りなく近い日本より、ずっと受け入れているようです。この映画はなんといっても実話ですが、ちょっと不自然なほどに「みんないい人」に描いてる気もします。

内容は、バングラデシュからフランスへ来て難民申請中の父と子。息子はチェスの天才、と聞くと最近ならNetflixドラマ「クイーンズ・ギャンビット」を思い出す人も多いと思いますが、私はどっちも面白かった。(どっちを見てもチェスのことはさっぱり)どっちも、一芸は食いつなぎ、生き延びる糧になるんだなという切実な物語でした。

しかしあんまり書くことがないな…ジェラール・ドパルデューも怖かったのは最初だけだったなぁ。